中国海洋石油(CNOOC)の深センLNGプロジェクトが間もなく承認され、粤東プロジェクトも同時に始動する見通しである。中国天然ガス市場の拡大を急速に進めているCNOOCにとって、深センLNGプロジェクトと粤東LNGプロジェクトは重要な意義を有する。深センLNGプロジェクトは年間400万トンのLNGを受け入れる。深セン大鵬湾に立地し、すでに稼動している広東大鵬LNGプロジェクトに隣接する。総投資額は90億元近くに上る。CNOOC傘下の気電集団と深セン能源が共同で出資し、CNOOC側の持ち株は70%になる。 一方、掲揚LNGプロジェクトは広東省掲揚恵来県に建設され、LNG受入能力は年間200万トン。持ち株比率はCNOOCが70%を保有し、粤電集団が広東省を代表して30%を保有する。この数年、輸入LNGのCIF価格が高騰しているため、中央政府はこの2大プロジェクトを承認するかどうか躊躇し、2007年頃にCNOOC内部で事業化が決まっていた深センLNGプロジェクトは国家発展改革委員会からの「通行手形」を得ることが遅れていた。その結果、CNOOCは第2西気東輸パイプラインが稼動する前に市場を拡大して優勢を占めることが出来なかった。目下中国経済の下振れ圧力が強まっていることが、2件のプロジェクトの承認獲得を容易にした。 (中国能源網 6月13日)
中国海洋石油(CNOOC)の深センLNGプロジェクトが間もなく承認され、粤東プロジェクトも同時に始動する見通しである。中国天然ガス市場の拡大を急速に進めているCNOOCにとって、深センLNGプロジェクトと粤東LNGプロジェクトは重要な意義を有する。深センLNGプロジェクトは年間400万トンのLNGを受け入れる。深セン大鵬湾に立地し、すでに稼動している広東大鵬LNGプロジェクトに隣接する。総投資額は90億元近くに上る。CNOOC傘下の気電集団と深セン能源が共同で出資し、CNOOC側の持ち株は70%になる。
一方、掲揚LNGプロジェクトは広東省掲揚恵来県に建設され、LNG受入能力は年間200万トン。持ち株比率はCNOOCが70%を保有し、粤電集団が広東省を代表して30%を保有する。この数年、輸入LNGのCIF価格が高騰しているため、中央政府はこの2大プロジェクトを承認するかどうか躊躇し、2007年頃にCNOOC内部で事業化が決まっていた深センLNGプロジェクトは国家発展改革委員会からの「通行手形」を得ることが遅れていた。その結果、CNOOCは第2西気東輸パイプラインが稼動する前に市場を拡大して優勢を占めることが出来なかった。目下中国経済の下振れ圧力が強まっていることが、2件のプロジェクトの承認獲得を容易にした。
(中国能源網 6月13日)