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【新エネルギー】

四川省が複数の新規バイオマス発電事業を承認 (12/06/15)
2012/6/21
中国【新エネルギー】

 四川省能源局からの情報によると、四川省は一連の新規バイオマス発電事業を間もなく承認する。すでに承認され着工されている事業を加えると、四川省のバイオマス発電所は10ヵ所以上になる。これらの事業は凱迪電力、国能生物及び成都佰能の三社が手がけており、うち凱迪電力の事業が7件、国能生物と成都●能が各2件になる。各事業の設備容量はいずれも3万kWで、総設備容量は30万kW超、総投資額は約30億元に上る。すでに5件が着工済みである。

 これらのバイオマス発電所は、広元、巴中、達州、綿陽、南充、遂寧、凉山、楽山、眉山の9つの市・州に立地し、いずれもくずわらを燃料とする。フル運転の場合、各事業において年間20万トン以上のくずわらを消費し、10件余りの事業で合計200万トン以上を消費することになるが、これは標準炭換算で年間80万トンの石炭を節約し、年間180万トン余りのCO2を削減することになる。概算では四川省では年間約4,000万トンのくずわらが発生しているが、その中の20分の1がバイオマス発電によってエネルギーに転換されることになる。

 6月6日、四川省能源局新エネルギー・再生可能エネルギー処の呉建中処長は、一部の事業がすでに着工されており、来年には最初のユニットが発電を開始するとの見通しを示した。《四川省第12次5ヵ年エネルギー発展規画》によると、四川省は2015年までに農産物の豊かな地区に27ヵ所、設備容量合計82万kWのくずわら発電所を配置し、うち15ヵ所を凱迪電力が建設する。

 (中華生物質能網 6月15日)

 ●…人偏に「百」