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中国
【石油・天然ガス】

第1期国家分散型天然ガスプロジェクトが確定 (12/07/11)
2012/7/19
中国【石油・天然ガス】

 発展改革委員会は7月10日、第1期国家分散型天然ガスモデルプロジェクト4件を発表した。発展改革委員会は事業主に対し、立地計画、事前土地審査、環境評価、省エネ、用水、系統連系申請など各種作業を速やかに完了するよう求め、また、関係する省・直轄市に対しては事業許認可手続きを急いで、2012年内の着工を確保するよう求めた。

 4件のプロジェクトは、華電集団の江蘇省泰州医薬城ビル型分散エネルギーステーションプロジェクト、中国海洋石油天津研究開発基地分散型エネルギープロジェクト、北京燃気中国石油科技創新基地エネルギーセンタープロジェクト及び華電集団の湖北省武漢創意天地分散型エネルギーステーションプロジェクト。

 天然ガス分散型エネルギーとは、天然ガスを燃料とする冷却熱発電併給を指す。エネルギー総合利用効率は70%以上、需要地に近く、遠距離輸送を回避できる。在来の集中エネルギー供給方式に比べ、エネルギー効率が高く、クリーン、環境保護、安全性、ピークシフトや経済収益に優れる。

 中国のエネルギー分布は不均衡であり、資源は西部に集中しているが、需要の中心は東部にあるため、集中式エネルギー開発と広域・遠距離輸送によってエネルギー供給問題を解決しなければならない。しかし、近年この種の集中型供給方式には、中部の資源不足や地域的な電力逼迫などの問題が表面化している。分散型エネルギープロジェクトによってこうした問題を補うことが可能になる。

 天然ガス分散型エネルギーは国際間では急速に発展しているが、中国ではまだスタート段階に止まっている。

 昨年末、発展改革委員会、能源局及び財政部は合同で《天然ガス分散型エネルギーの発展に関する指導意見》を示達し、国内で分散型天然ガスプロジェクトの先行実験を行った上で、徐々に広げていくことを確定した。第12次5ヵ年規画期には約1,000件の天然ガス分散型エネルギープロジェクトを建設する。また、政府が補助金を給付するとともに、各省・自治区・直轄市及び重点都市も現地の実情に適した具体的な支援策を検討して、天然ガス分散型エネルギープロジェクトへの投資にインセンティブや金利補助を供与する。

 (新京報 7月11日)