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【石炭】

中国神華が46億元投じて珠海港に石炭貯蔵輸送センター (12/07/13)
2012/7/20
中国【石炭】

 中国神華は7月12日、発展改革委員会が広東省珠海港における神華石炭貯蔵輸送センター第1期プロジェクトに同意したと発表した。発表によると、同事業は投資額約45.7億元、5万トン級の石炭ローディングバースを1ヵ所、3,000トン級を4ヵ所と付帯施設を建設する。年間取扱能力は4,080万トン。

 中国神華によると、このプロジェクトは、広東省の石炭埠頭の能力逼迫状況を緩和し、沿海石炭専門輸送システムを完備して、エネルギー供給保障水準を高めることが目的。今年3月、珠海港は中国神華並びに広東粤電発能投資有限公司と共同出資契約に調印し、神華粤電珠海港煤炭埠頭有限公司を設け、珠海港高欄港区神華石炭貯蔵輸送センターの建設を共同で進めると発表した。珠海港によると、広東省の石炭需要は2015年には1.75億トン、2020年には1.85億トンに達し、需給ギャップがますます突出する。そのため、珠海港は、石油ガス・化学品、石炭、鉱石等の大口バラ貨物とコンテナ運輸の発展を重点的に進めるとしていた。

 今年上半期の広東省の石炭輸入は急増傾向を示した。黄埔海関が発表した統計によると、上半期の広東省の石炭輸入量は1,100万トン余り、金額にして7.5億ドルに上った。数量では前年同期の2倍、金額では2.1倍になった。

 神華石炭貯蔵輸送センターが珠海港に建設されることにより、珠江デルタの石炭輸送及び供給の逼迫局面が緩和して、地域社会経済の発展に要するエネルギー供給が確保されるとともに、中国の石炭物流システムが完備し、国の緊急石炭備蓄政策が実行に移され、神華の石炭販売が安定するだけでなく、石炭輸入が国内石炭市場に及ぼす衝撃を減らすことにもつながる。

 (財経網 7月13日)