中国煤炭工業協会の姜智敏副会長兼事務局長が7月18日に上半期石炭経済運行状況説明会において発表した予測によると、下半期も中国の石炭需要は引き続き低下し、供給は比較的急速な増加を示す。純輸入は増加して、市場の供給過剰傾向は一層顕著になり、企業経営に対する圧力が大きくなる。

　姜智敏氏によると、上半期は中国の石炭需要の低下が続き、全国の石炭消費量は19.7億トンで、前年同期比2.8％の増加に止まった。伸び率は前年同期を6.6ポイント下回った。一方、石炭供給能力は大幅に増加し、全国石炭在庫が急増した。6月末の全国石炭在庫は2.78億トンに上った。うち炭鉱と重点発電企業の在庫がともに前年同期比で3割以上増加し、主要港湾の石炭在庫は67.3％増加した。

　加えて、市場の景気指数が下がり、石炭企業の経営や販売への圧力が拡大し、コスト増が続き、融資回収に困難が生じ、一部企業はキャッシュフローがタイトになっている。

　姜智敏氏は、今回の石炭経済の下振れが持続する期間や影響の程度、範囲については予測し難いと指摘した。

　（新華網 7月18日）