住宅都市農村建設部が先日公布した《全国都市ガス発展第12次5ヵ年規画》は、中国の現在の都市ガス価格調整の仕組みは発展の必要に適応していないため、第12次5ヵ年規画期に天然ガス価格の上流・下流連動の仕組みを確立するとしている。

　同規画によると、中国の都市化に伴って都市ガス需要は急速に拡大しているが、都市ガス、特に天然ガスの供給量の伸びが相対的に遅く、需給ギャップが突出している。然るに、現状では都市ガス利用の不均衡と冬季暖房用ガスの大幅な増加のため、都市ガスのピークとオフピークの差が問題化する一方で、中国の都市ガス価格の仕組みに不備があり、未だに上流と下流の連動の仕組みが形成されていない。天然ガス小売価格には、ピーク時のガス節約を奨励する価格や、シーズン価格、ピークとオフピークの価格差や中断可能価格などが適用されていない。これでは天然ガスの効率的、合理的な使用にとって不利である。そのため、中国は第12次5ヵ年規画期において、省エネ・排出削減と市場システムの穏健な導入を原則として、価格の仕組みを改善し、天然ガス価格の上流・下流連動の仕組みを確立することになる。時間帯や季節によるピーク・オフピークの差が大きいところから、ガス利用構造を適時調整し、利用方式の最適化を進め、ピークシフトを行い、需給ギャップを緩和し、ガス使用の効率を高め、コストを引き下げる。需要側管理を強化し、省エネサービス業の発展をサポートする。

　（法制網 7月30日）