国家発展改革委員会は《石炭産業発展第12次5ヵ年規画2012年度実施方案》を示達した。同文書の要旨は次のようになる。

　所有形態の異なる各種炭鉱企業及び電力、冶金、化学等の企業が合併再編に参加することを奨励する。河北、山西、河南、貴州等の省は付帯措置を完備して、合併再編の推進を強化する。合併再編計画案を未だ策定していない省・自治区は速やかに策定して、炭鉱企業の合併再編作業を始動する。

　2012年には全国の炭鉱企業の数を8,000社以内に抑え、平均規模を年産45万トン前後に高める。資金・技術・管理面で優れる大手企業が、地区、業種、所有制度を超越する形で合併再編を進めることを支援する。石炭・電力・輸送の一体的な経営を奨励する。2012年中に1億トン級の大型石炭企業を7社、5,000万トン級を12社形成し、全国石炭生産量の53％以上を占めるようにする。大型石炭企業を開発主体として大型石炭基地の建設を推進し、一群の大型鉱区の建設を重点的に計画する。大中型現代化炭鉱建設プロジェクトの準備を急ぎ、事業規模を年産約1.6億トンとする。大型石炭基地内において一群の大中型現代化炭鉱に着工する。建設規模は年産約1.5億トンとする。

　炭鉱竣工検査を適正に進め、迅速な稼動を確保する。生産停止した炭鉱の生産再開検収手続きを規範化し、生産能力の安定的で秩序ある再開を促進する。石炭生産を合理的に組織し、2012年の石炭生産目標を36.5億トンとする。うち山西省の生産目標は8.1億トン、内蒙古は9.2億トン、陝西省は4億トンとする。小炭鉱の退場の仕組みを整え、法に則って老朽化生産能力の淘汰を進める。

　2012年の全国炭鉱の100万トン当たりの死亡率を0.55人以内に抑える。うち坑内ガス事故を124回以内に抑え、坑内ガス事故の死亡者数を469人以内に抑える。

　選炭加工、炭層ガス及び循環経済の発展に力を入れる。2012年の選炭率を55％とし、坑内ガスの回収量が110億m3、利用量が40億m3に達するようにする。炭層ガスの生産量を45億m3、利用量を40億m3とする。ボタの総合利用率を67％以上、坑井水については65％以上とする。

　現代的石炭物流を発展させる。石炭物流発展第12次5ヵ年規画を公布、実施して、石炭物流ルートと物流パークの秩序ある建設を指導する。石炭の生産・輸送・需要のリンケージについて制度改革を深める。全国石炭取引市場システムの建設を検討して、中間プロセスを減らし、取引コストを下げる。石炭流通秩序を整頓し、不法な課金の整理、撤回を進める。

　2012年には全国の石炭緊急備蓄システムを確立、完備する。第2期石炭緊急備蓄の建設を推進し、備蓄関連施設を整備し、運営の仕組みと管理制度を確立、完備して、緊急保障能力を高める。
　保障措置の面では、石炭産業管理を強化し、石炭産業改革を徹底し、石炭開発秩序を規範化し、人材育成を強化し、石炭輸送ルートの建設を加速し、調和鉱区の建設を推進する。

　（中国投資諮詢網 8月13日）