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中国
【石炭】

第3四半期の中国の石炭輸入が顕著な減少との予想 (12/08/13)
2012/8/20
中国【石炭】

 2012年上半期の中国の石炭輸入量は1.4億トン近くに上り、前年同期比65.9%もの増加となった。純輸入は1.34億トンで前年同期比77.5%増であった。これは内蒙古と陝西省の上半期の原炭生産量の合計に匹敵する。上半期に石炭純輸入が大幅に増加したことで、石炭の供給過剰傾向が激化した。

 下半期を展望すると、まず第3四半期の石炭輸入量は第2四半期に比べ顕著に減少すると予想される。その理由として、国内沿海部の一般炭価格が大幅に下落して輸入炭との価格差が縮まり、輸入炭が価格上の優位を一時失っていることがあり、もう一つは、上半期に到着した石炭の多くは昨年末か今年初めの比較的高い価格での輸入契約によるものであるが、中国の国内石炭価格の急落に伴って一部の貿易商が大きい損失を出して石炭輸入を一時停止していることがある。

 第4四半期には石炭輸入が再び増加すると予想される。短期的には中国の石炭輸入の減少を受けて、中国沿海市場の石炭山積が一定程度緩和し、国内石炭価格が一定程度押し上げられるともに、中国の輸入需要の低下により国際市場の石炭需給がアンバランスになり、主要石炭輸出国が石炭生産の規制をしなければ、国際石炭価格がさらに下落することになる。そして、それに伴って内外価格差が再び拡大し、石炭輸入量が再度上昇する。総じて言えば、下半期の石炭輸入は、当初は減少するがその後上昇し、全体的には引き続き比較的高い水準を維持するが、前年同期比の伸び率は徐々に下がることになる。

 (中商情報網 8月13日)