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中国
【原子力】

国際先進水準に達している中国核電の安全性 (12/08/18)
2012/8/18
中国【原子力】

 中国核能電力株式有限公司(中国核電)は先日初めての社会責任報告を発表した。同報告書によると、2011年末時点で中国核電所属の原子力発電所は70炉年近くの安全運転業績を有し、国際的には上級レベルにある。中国核電が経営権を有する原子力発電ユニットは9基、2011年の発電量は444.35億kWhで、中国の原子力発電量の50.84%を占めた。中国核電所属の運転中の原子力発電ユニットは多数の指標において世界原子力発電事業者協会(WANO)の公表した各種指標に達するかもしくはそれを上回っており、国際先進水準に達している。

 中国核電は、自主イノベーションの面では、原子力発電の自主化の道を歩み、中核集団の科学研究と技術の優越性を十分に発揮して、運転中並びに建設中のユニットの実質安全水準を高めることに力を入れ、中国の原子力発電の「走出去(対外進出)」発展戦略にとって支えになっている。昨年末時点で、中国核電は商標登録40件、特許103件を有し、うち発明特許が17件、実用新案特許が86件になる。目下長周期燃料循環並びに新型燃料導入の専門研究事業など多数の重要研究開発事業を進めている。その他にも、クリーンで高効率のエネルギーを社会に供給すると同時に、環境保護責任を積極的に引き受けて、環境影響評価を展開し、環境モニタリングや核事故緊急管理体系の建設を強化している。

 中国核電が経営権を有する現役原子力発電ユニットは9基、設備容量は649.6万kW、建設中のユニットは10基、容量は1,028万kWになる。中国核電が擁している運転中の原子力発電所は、泰山原子力発電所、泰山第2期、泰山第3期、江蘇省田湾。建設中の原子力発電所は浙江省三門、福建省福清、浙江省万家山、海南省昌江。

 (中国経済網 8月18日)