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中国
【石油・天然ガス】

重慶には巨大なシェールガス可採埋蔵量 目指すは「中国内陸のサウジアラビア」(12/08/24)
2012/8/30
中国【石油・天然ガス】

 8月14日に開かれた重慶市シェールガス開発専門対策会議は、「重慶を全国シェールガス総合開発利用の主戦場として建設する」との目標を確定した。重慶が壮大な目標を打ち出した理由、シェールガス資源発見の経緯、当面の開発の進展具合、次の段階における壮大な目標などについて取材した。

 重慶のシェールガス可採資源ポテンシャルは2.05兆m3

 重慶市国土住宅監督局の張定宇局長によると、重慶は早くも2004年に国土資源部石油ガスセンターから第1期シェールガス実地探査作業目標区に指定された。

 当時、国土資源部石油ガスセンターは中国地質大学の専門家と協力して、シェールガスの研究作業をスタートさせた。湖南、四川など8つの省・直轄市の鉱床生成条件を対比した上で、専門家は重慶市の南部及び東南地区に大規模シェールガスが形成されている可能性が高いと考えた。中でも●江、南川、武隆、彭水、酉陽、秀山及び巫溪等の区・県が最も有望な鉱床生成帯とされた。

 重慶市国土住宅監督局のデータによると、重慶のシェールガス資源ポテンシャルは12.75兆m3、可採資源ポテンシャルは2.05兆m3に達し、中国第3位である。重慶地質鉱産研究院の専門家である曾春林氏によると、重慶市のシェールガスは東南、東北及び西部に集中している。重慶西ブロックのシェールガスは極めて深いところに賦存し開発コストが高くなるため、当面の主要開発対象は東南部と東北部になる。重慶は2009年にシェールガスの探査開発に着手した。

 中国のシェールガス開発は重慶から始まる

 2009年8月、国土資源部石油ガスセンターは重慶市●江県において中国初のシェールガス資源探査プロジェクトをスタートし、中国は米国とカナダに次いでシェールガスの探査開発を正式に開始することになった。「●江県から中国のシェールガス開発はスタートし、●江県から全国に及ぼす」と、国土資源部石油ガスセンターの張大偉主任はプロジェクトの起動式典において言明した。

 今年6月26日、重慶のシェールガスの探査と開発を加速するため、重慶市政府と国家開発投資公司は戦略協力枠組協定を締結した。この協定は中国のエネルギー構造全体を一変する可能性もある。国家開発投資公司は300億元を投資して、シェールガス資源の探査・開発・利用の面で重慶市と広範かつ高度の協力を展開する。また、重慶市にシェールガス開発専門基金を開設することも検討する。
 
(中国新聞網 8月24日)

 ●…「基」の「土」を「糸」に