発展改革委員会が8月20日に発表したデータによると、今年1〜7月の国内天然ガス生産量は623億m3、前年同期比5.9％増加した。天然ガス輸入量は233億m3、38.6％増、見掛け消費量は828億m3、12.8％の増加となった。卓創資訊の天然ガスアナリストである馬慧氏は、天然ガス需要の伸び率が予想を下回っており、下半期の天然ガス市場には供給過剰の局面が鮮明になるとの予想を示す。「供給過剰は主に天然ガス輸入の増加によるもの。7月と8月に中国海洋石油(CNOOC)の2つのターミナルの液位はいずれも極めて高くなったが、消化量がこれに追いついていない」とのこと。

　馬慧氏によると、消費の伸びが鈍いのには次のいくつかの理由がある。第1に、7月と8月は台風シーズンであり、水力発電が増え、天然ガス発電の需要が著しく減少した。第2に、工業の低迷が天然ガス消費量の一定の低下をもたらした。第3に、民生用は主に華南地区に集中しているが、第2西気東輸パイプラインが7月初頭に広東省まで開通したことが港湾の天然ガス消費に大きなインパクトを与えた。

　(新華08網 8月24日)