国家電力監管委員会からの情報によると、《電力企業省エネ・消費削減主要指標の監督管理評価》が11月1日より実施される。発電基準の石炭消費、電力供給基準の石炭消費や電力グリッドの総合送電ロス等の面から、電力企業のエネルギー消費ロスと電力生産輸送コストを厳正に規制し、低炭素型電力発展を推進する。

　近年、電力事業の構造調整や技術改良によって省エネ・排出削減が急速に進み、中国の発電企業の電力供給基準の石炭消費は2000年の392g/kWhから2011年には329g/kWhに下がったものの、日本やドイツの約300g/kWhに比べると依然格差がある。

　電力企業のエネルギー消費率を引き下げ、設備の安全性、信頼性及び経済性を保証するため、国家標準化管理委員会は先日《電力企業省エネ・消費削減主要指標の監督管理評価》という標準を承認した。この標準は発電ユニットに対する電力供給基準の石炭消費等の指標を明確にし、電力監督管理機関は毎年監督管理の範囲内の発電企業に対し前年度の電力供給基準の石炭消費を公布し監督管理意見を提示する。また、同標準は電力網企業に対する総合送電ロス等の指標についても規定を設けている。国家電力監管委員会は、この標準を推進することを通して、電力企業のエネルギー消費ロスを徐々に合理的な範囲に抑制し、電力の生産と輸送のコストを有効に抑制し、低炭素型電力発展を推進すると表明している。

　その他に《電力供給サービス規範》と《発電ユニット系統連系安全条件及び評価》も近く施行される。施行済みの《風力発電所電力系統連系技術規定》も加えるとすでに電力監管委員会標準が4本公布されたことになる。

　（中財網 9月14日）