新奥科技発展有限公司が受託していた国家「863」計画事業「二酸化炭素−オイル産生藻類−バイオディーゼルのキーテクノロジー研究」が科学技術部の専門家検収にパスした。この研究プロジェクトでは、藻類の品種篩い分け、光バイオリアクター、油脂抽出やバイオディーゼル合成等の技術において70件余りの特許を取得した。

　同プロジェクトは2009年に「863」計画に盛り込まれ、国及び省から2,070万元の科学技術資金を得た。2年余りにわたる研究の結果、自主知財権を備える海洋オイル産生藻類資源バンクと情報バンクを構築し、高効率の二酸化炭素固定と大規模培養が可能なオイル産生藻類13株を篩い分け、高効率二酸化炭素吸収装置と光バイオリアクターを開発するとともに、廊坊、内蒙古及び海南にオイル産生藻類産油中間試験基地を建設した。

　また、新奥科技発展有限公司は国家開発銀行と3億元の融資協力協議に調印し、オイル産生藻類バイオディーゼルの産業化を共同で推進することになった。2014年にはオイル産生藻類炭素固定産業化モデル基地が完成し、2015年には産業化を実現して、バイオディーゼル年産5,000トンを実現する見通しである。

　（国家石油化工網 10月8日）