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【新エネルギー】

中国がトウモロコシの芯によるエタノール燃料の量産化を実現 (12/10/08)
2012/10/12
中国【新エネルギー】

 トウモロコシの芯やくずわら等の農業廃棄物を利用してエタノール燃料を生産する技術が大きなブレークスルーを遂げ、量産を実現した。山東龍力生物科技有限公司は10月8日、初ロットのエタノール燃料2,500トンを出荷した。同公司は生産したセルロース系エタノールに変性処理(石油と防腐剤を混入)を施し変性エタノール燃料として、シノペックとペトロチャイナに供給した。

 これまで国内外において農業廃棄物を利用するエタノール燃料生産が研究されてきたが、原料の不足やコスト高などのためブレークスルーを実現できずにいた。しかし、中国の科学者と企業が共同で開発したエタノール燃料は、トウモロコシの芯やくずわらから機能性糖類を抽出した後の残渣を原料としており、コストが低く、原料も豊富である。これまで論争の絶えなかった穀物系エタノール生産技術からの世代交代とグレードアップを実現し、自動車と人が穀物を争うという問題に終止符を打った。

 (中国広播網 10月8日)