香港の中華煤気公司は70億香港ドルを投じて新エネルギーを開拓すると報じられた。この数字は同社の中国事業投資額の70％になる。

　中華煤気はこれまで一貫して新エネルギーに関心を寄せ、炭層ガス、石炭化学工業、エコロジー燃料などの他に、最近はシェールガス分野に照準を当てている。中華煤気の投資家関係課の担当者によると、最近同社は外資企業との間で重慶におけるシェールガス協力事業につき合意した。

　但し、中華煤気はシェールガス開発権を自ら獲得したわけではなく、中標集団から権益の一部を購入するとともに、外資企業を引き入れて三者共同の形でシェールガス開発を進めることになる。同プロジェクトはまだ始まったばかりであり、中国の関係政府部門の許認可を待っている状況にある。

　中華煤気公司の陳永堅会長は、同社の新エネルギー事業が毎年50％の成長を維持し、2016年には会社全体の収益の20％を占めると予想しており、その頃には分割上場も可能になると期待している。
　シェールガス熱の高まりに伴い、多くの投資家はこの前途有望な市場で分け前にありつこうしている。香港代表の中華煤気は中標集団の権益を買い入れることで一定の利益空間を得ようとしている。このような方式は民営企業が熾烈な競争を展開する入札に比べると容易なように見えるが、中華煤気が正式に参入を実現するかどうかはなお見守っていく必要がある。
　
　（中国能源網 10月9日）