中国海洋石油(CNOOC)の151億ドルNexen買収案に対する承認をめぐって、カナダ政府は圧力に直面している。カナダの野党はCNOOCの買収案を否決するよう要求した。そのため、買収契約により一層厳しい条項が追加されるかもしれない。従業員比率、資本支出やR&D支出をめぐって、CNOOCがより明確な保証を与えることや、取締役会にカナダ人社員の数を増やすことなどを求められる。カナダのハーパー首相は、今回の買収案件がカナダの利益に合致するかどうかを決定するにあたっては総合的に考慮するとともに、民間の世論にも配慮すると表明している。

　慣例によると、買収案件には、カナダ、米国、中国等も含め関係所管部門の承認を要するとともに、Nexenの普通株株主の3分の2以上の賛成とカナダ裁判所の承認も必要であるが、9月末には株主の3分の2の賛成投票とカナダ裁判所の承認を得ており、買収案件は第一段階をクリアしている。

　（商務部ウェブサイト 10月11日）