全国天然ガス価格改革移行方案が完成したことが報じられた。中国石油天然ガス(PetroChina)西南油気分公司の関係者から確認したこところ、同方案はすでに国務院に提出されており、公布時期の決定を待っているとのこと。天然ガス価格改革移行方案は中国の天然ガス価格を全体的に引き上げることになるが、中国は地域別の価格受入能力の差が大きいため、一省・一価格の形式を採用するのが合理的であり、マーケットネットバック価値法を援用することになる。

　目下、広東省と広西自治区がマーケットネットバック価値法の実験を進めており、それぞれの省がシティゲート価格を一本化した上で、需給双方がその価格水準を超えないことを前提に実際の取引価格を自主的に協議している。

　前出の関係者は、今回の天然ガス価格改革移行方案は、改善のためには広東と広西の実験を総括する必要があると表明した。

　この点について、中国能源網首席情報官の韓暁平氏は、天然ガス価格の市場化改革は必然の流れであると指摘する。目下、各地の天然ガス需要は絶えず増大しており、市場化された価格決定の仕組みがなければ、より多くの投資家を市場に引き入れることは難しい。市場に価格を決定させ、需要に資源を配置させなければならない。

　（中国投資諮詢網 10月16日）