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【石油・天然ガス】

第3西気東輸パイプラインが着工 新疆のSNGもガス源に (12/10/16)
2012/10/25
中国【石油・天然ガス】

 第3西気東輸パイプライン着工式典が北京で開催され、西ブロック(新疆ホルコス〜寧夏中衛)と東ブロック(江西吉安〜福建福州)が同時着工された。

 第3西気東輸パイプラインは1本の基幹線と8本の支線からなり、新疆、甘粛、寧夏、陝西、河南、湖北、湖南、江西、福建及び広東の10省・自治区を経由する。基幹線は総延長7,378キロ、年間ガス輸送量300億m3、総工費は1,200億元を超えると予想される。

 中国石油天然ガス(CNPC))によると、第3西気東輸パイプラインが完成すると、中国の一次エネルギーに占める天然ガスの割合は1ポイント上昇し、年間7,650万トンの標準炭に取って代わり、二酸化炭素1.3億トン、二酸化硫黄144万トン、粉塵66万トンの削減につながる。第3西気東輸パイプラインの西ブロックは2013年、東ブロックは2014年に完成する見通し。中ブロック(寧夏〜江西吉安)は2013年に着工し、2015年に完成させる計画。

 第3西気東輸パイプラインの主要ガス源は、トルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンの中央アジア3ヵ国の天然ガスになるが、新疆の石炭由来代替天然ガス(SNG)も補充ガス源になる。中央アジアから第3西気東輸パイプラインへは年間250億m3供給され、残りの50億m3は新疆のSNGによって補填する。

 CNPCのガスパイプラインにSNGが入るのは初めてになる。CNPCの廖永遠副総経理(副社長)によると、新疆の石炭資源は極めて豊かであり、非常に多くのSNGプロジェクトが計画されているが、これらの資源はパイプラインによって輸送することが必要であり、CNPCのパイプラインが必然的に最優先の選択肢になる。中国石油化工(SINOPEC)も新疆において2本の天然ガスパイプラインを計画しており、その主要ガス源は新疆のSNGになる。

 (網易財経 10月16日)