中金公司が発表した新型石炭化学工業レポートによると、実証プロジェクトのベンチマーク効果が徐々に現れ、キーテクノロジーが次第に成熟するにつれて、中国の新型石炭工業は今後5年、投資ブームを迎えることになる。第12次５ヵ年規画期の実証プロジェクトの総投資規模は、第11次５ヵ年規画期よりも4,000億元多い5,000億元近くに達するだろう。中金は石炭化学工業が好調な具体的な理由として、SNG(代替天然ガス)が第12次５ヵ年規画期に在来型ガスを補完する重要なガス源になることを挙げている。政府はSNG産業への支援については慎重ではあるが、第12次５ヵ年規画期には15件の新型石炭化学工業の実証プロジェクトが推進される見通しであり、うち9件がSNG関連プロジェクトになる。また、中国石油化工(SINOPEC)の新疆・広東・浙江パイプラインが発展改革委員会から承認されたことは、前向きのシグナルである。

　中金公司は、新型石炭化学工業が大規模に発展する中、化学工業プロジェクトのリーディングカンパニーが顕著な利益を受けると指摘する。中でも中国化学と東華科技はSNG分野における優位が抜きん出ており、新型石炭化学工業も含め化学工業分野で豊かな経験を有している。

　（東方早報 11月16日）