中国石油天然ガス集団(CNPC)は11月に10万トンの軽油を緊急輸入して華南、華東の市場に投入していたが、今月8日、9日にもCNPCが輸入した軽油を積載したタンカーが珠海と寧波に到着、輸入軽油は直ちに市場へ投入された。

　10月以降、石油製品の逼迫が次々と全国で発生し、CNPCは逼迫を緩和するため、様々な措置を取って、生産、供給の増加に全力を挙げている。石油製品の輸入量を緊急に増やしたこともそうした措置の一環であり、11月までに中国石油販売公司が輸入した石油製品は41万トンに上った。

　全国の石油製品の深刻な逼迫は徐々に緩和に向かっており、南方のほとんどの地区でサービスステーションの行列が著しく減少した。国内の石油製品生産量が拡大し、輸入石油製品が次々と港に到着しているので、今月中旬には逼迫状況が大きく好転する見通しである。

　（中国石油報 12月11日）