先日開かれた北京国際風力大会において、国家能源局の劉副局長は「中国の風力発電は数年連続の高度成長を経て、発展のボトルネックに直面し始めた。風力発電設備と系統連系規模の拡大の背後で、風力発電の電力放棄の問題が日を追うごとに突出している。旧来のエネルギーシステム、管理体制や政策では風力発電など新エネルギー産業発展のニーズに完全に適応することが出来ない。風力発電の発展を加速させるには体制とメカニズムによる障害と束縛を打破することが必要だ」と述べた。

　劉副局長は、中国の風力発電産業の持続的で健全な発展を促進するため、次の5つの側面からサポートを強化すると表明した。

　（1）電力系統の建設強化。風力資源配置の範囲を広げ、より大きい区域において電力市場を確立し、風力発電電力の受入を推進する。

　（2）政策と法規の体系を完備する。再生可能エネルギー法と付帯政策を完備し、再生可能エネルギー電力割当制の策定を検討して、風力発電電力の保障的な全量買取を促進する。

　（3）風力発電開発配置を最適化し、集中開発と分散開発を並行して進める。市場条件の良好な陸上風力発電の建設を優先しつつ、洋上風力発電開発を積極的かつ穏健に進め、適正な風力発電建設規模を維持する。

　（4）風力発電の利用方式を刷新する。風力発電の断続的な特性に対応して、農業用揚水灌漑を開発し、風力発電電力の現地における消化を促進する。

　（5）世界の風力発電先進国との協力を強化して、風力発電設備の水準と中国風力発電企業のイノベーション能力を高め、国際規格や計画の策定に参画する。

　（中国新能源網 11月29日）