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コークス輸出税が来年撤廃 (12/12/18)
2012/12/25
中国【石炭】

 最新の《輸出商品税率表》からコークスが消えた。アナリストによると、中国国内のコークス価格は世界的にも一定の優位を備え、コークス輸出税の撤廃はコークス企業の輸出にとってさらに有利になる。

 2012年の《輸出商品税率表》では石炭コークスとセミコークスは成形の有無に関わらず輸出税はいずれも40%であった。業界筋によると、コークスの買い手である鉄鋼産業が不景気である上、輸出が制約を受けているため、コークス産業には供給過剰が生じている。中国は、かつては最大のコークス輸出国であり、当初は輸出税5%が還付されていた。

 コークス輸出税が撤廃されると、日本、韓国やインドが中国のコークスを優先的に購入するようになり、コーキング産業の大幅な赤字も好転が期待される。

 通関統計によると、2012年1〜11月の中国のコークス及びセミコークスの輸出は96万トンであったが、前年同期の320万トンからは70%の減少となった。業界関係者によると、関税が高いため、輸出割当枠を得ている企業が完全に割当枠を消化できないケースもある。

 (中国証券報 12月18日)