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【原子力】

中国は原子力発電を発展させるべきでない (12/12/21)
2012/12/21
中国【原子力】

 中国経済網の張捷評論員は中国の国情や原子力発電所のリスクを考慮すると、原子力発電の発展に対して楽観的な見方は出来ないと指摘した。張氏は「中国の総発電量に対する原子力発電の貢献率は極めて低い。水力発電の方が貢献率はずっと大きい。水力発電も発電量の調節に優れる発電方式の一つだ。それゆえ、水力発電の発展を強化する必要がある。その上、環境に対する影響では原子力発電は水力発電よりもはるかに大きい」と指摘した。

 報道によると、日本の福島原発事故以来中国が初めて着工を承認する原子力発電事業、山東石島湾高温ガス冷却炉実証事業は、早ければ今週中にも着工される。石島湾は世界で初めて第4世代原子力発電システムの安全特性を備える実証原子力発電所になり、第12次5ヵ年規画期において最初に許可される原子力発電事業でもある。

 しかし、華能集団筋によると、この事業の着工は「低調に」進められる。FT中文網によると、中国が原子力発電事業の再開に「低調な態度」を持しているのは、安全問題を極めて重視している表れである。中国は原子力発電事業に新しい安全基準を採用しており、関係政府部門がその執行状況に満足すれば、2015年以降になってようやく新規原子力発電事業の許認可をスピードアップすると予想される。

 (北極星核電網 12月21日)