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【新エネルギー】

凋落する中国風力発電産業 (12/12/28)
2013/1/11
中国【新エネルギー】

 中国の風力発電産業はここ数年急速に興隆し、国からの各種政策支援を受けてますます多くの企業が風力発電市場に参入した。しかし、中国の風力発電企業がまさに国際市場に進出しようとした時、産業の宿痾も日毎に突出するようになった。風力発電業界の電力受入と系統連系問題は、風力発電企業にとっては触れられたくない傷である。

 2012年は世界経済の成長が鈍化し、大多数の産業が遍く不遇になるという大きな環境の中で、風力発電産業もそこから逃れることは出来なかった。2011年下半期にターニングポイントが生じ、風力発電の急成長の勢いが突然止まり、長い厳冬に入り始めた。

 最も大きい打撃を受けたのは川上の風力発電設備メーカーである。市場の不景気は受注の減少をもたらした。2013年度第3四半期の業績報告によると、華鋭風電の第3四半期の営業収入はわずか5.48億元、赤字は2.8億元に達した。四半期の赤字は2008年以来初めてとなった。明陽風電の営業収入は前年同期比58.6%減の7.878億元、純益は94.4%減の592.98万元に落ちた。風力発電3大手の無残な業績が示しているように、風力発電機製造業は薄利時代に入ったのである。

 公開データによると、中国国内の風力発電完成機業界の生産能力過剰率は50%以上であり、国内の風力発電機の価格は、2008年には6,200元/kW以上であったのが、今では3,500元/kWに下がり、企業の利益率は10%足らずでしかない。

 (北極星電力網 12月28日)