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【新エネルギー】

八達嶺太陽熱実験発電所が完成 (13/02/05)
2013/2/20
中国【新エネルギー】

 2月2日、八達嶺太陽熱実験発電所が北京市延慶県に完成した。中国初にしてアジア最大のタワー式太陽熱発電所になる。

 八達嶺太陽熱実験発電所は、巨大な傘の形をした100面のヘリオスタットが陽光を追跡して119メートルのタワーコレクターに反射させ、タワーの頂点に取り付けたヒートシンクが太陽エネルギーを吸収し、熱エネルギーによって水を加熱し、蒸気によってタービンを動かして発電する。発電の全過程において再生不可能な資源を消費せず、汚染もない。

 八達嶺太陽熱実験発電所は八達嶺鎮大浮陀村の中国科学院太陽熱発電実験基地にある。同実験発電所は中国科学院と北京市科学委員会が出資した。発電規模は1メガワットで、年間200万kWh超の発電が可能。今後は産業化を推進して、系統連系の早期実現を図る。

 延慶県は北京市新エネルギーモデル県であり、官庁風力発電所や徳青源メタン発酵ガス発電所など多数の新エネルギー発電プロジェクトが建設されている。また、延慶県のスマートグリッド建設も大きな打開を遂げており、松山スマート変電所が完成、稼動して、新エネルギー発電の系統連系の基盤が固められている。

 (北京日報 2月5日)