中国の2013年の石炭輸入量は前年比10％減になる見通しであり、5年ぶりの前年割れになるだろう。国内からの石炭供給が増えるととともに、国内石炭輸送ネットワークは改善されるからである。

　中国は世界最大の石炭輸入国であり、太平洋地区の海運石炭貿易の約3分の1を占め、地域的石炭市場に対する影響力がますます大きくなっている。2013年の石炭総輸入量は2億1,080万トンに達すると予想される。2011年の石炭輸入は2億3,430万トンで前年比約30％の大幅増を記録した。一般炭価格が1トン84ドルと3年ぶりの低水準になり、中国の需要家が安価な輸入炭を大量に買い入れたからである。

　「中国の今年の石炭価格は軟調になると予想される。新たな供給が増え、しかも電力需要の伸びが振るわないからだ。そのため、多くの輸入窓口が閉じられるだろう」と香港野村総研のアナリストKaren Li氏は指摘する。

　2013年の一般炭の輸入は15％減少して1億5,450万トンになる見通しであり、たとえ原料炭の輸入が5％増えて5,630万トンに達したとしても、昨年の20％の伸び率には到底及ばない。

　（和訊網 2月8日）