中国電力企業聯合会と米国のEnvironmental Defenseが共同でまとめた《中国電力排出削減研究2012》が先日発表された。同レポートによると、中国の6,000kW以上の火力発電ユニットの2012年における電力供給量当たりの平均石炭消費は標準炭換算で326g/kWhになり、第12次5ヵ年規画期の電力省エネ・排出削減計画目標にすでに近づいている。電力業界は、非化石エネルギーの発展や発電用石炭消費並びに送電ロスの引き下げといった措置を通して、2011年の二酸化炭素排出を2010年比で約5,751万トン削減した。同レポートは、「省エネ」と「排出削減」の2大目標の実現は未だ完全に協調していないと指摘し、科学的な省エネ・排出削減の計画と目標を策定し、大気汚染と炭素排出の協同抑止を速やかに展開するとともに、経済規制政策も合わせて策定して、省エネ・排出削減の経済性を高めるよう提言している。

　（人民日報 2月16日）