フィナンシャル・タイムズによると、中国が海外で採掘する原油量はクウェートやアラブ首長国連邦などOPEC加盟国に追い付こうとしている。中国の国有石油企業は昨年、海外の同業者のM&Aに過去最高の350億ドルを投じた。国際エネルギー機関(IEA)が初めて中国の最近の海外石油事業投資に対する影響について行った試算によると、2015年には中国国有石油企業の海外生産量は300万BDに達し、2011年の150万BDから倍増することになる。これはクウェートの生産量に匹敵する。

　IEAチーフエコノミストのファティ・ビロル氏は、中国が必ず海外産油大国になると指摘し、海外増産の相当部分は昨年の取引(M&A)によるものであるとした。フィナンシャル・タイムズによると、中国石油企業のM&Aや非在来型掘削技術への投資が急増していることにより、世界の石油産業構造が描き換えられつつある。

　（網易財経 2月20日）