2013年も中国の石炭輸入量は引き続き増加するが、国際経済情勢は依然軟調であり、国際石炭価格が従来の水準を下回るため、石炭のCIF価格は中国国内の石炭に比べ利益の余地が大きい。

　海関総署の統計によると、2013年1月の中国の石炭輸入は3,055万トン、前年同月比56.3％増加した。昨年の石炭輸入量は2.9億トン、前年比29.8％増であった。石炭輸入量の顕著な増加は国内石炭市場に大きな影響を及ぼし、国内の一般炭価格の上昇は輸入炭価格のために圧迫されている。特に2013年から国内石炭価格が市場化されたため、輸入炭価格による影響はさらに大きいものになる。国内石炭価格が輸入炭価格に近づいてき、両者の価格差は縮まる公算である。2013年の石炭輸入は量的に増加の勢いを示すに違いない。一方、国内の石炭の市場化も整然と進み、石炭の内外価格差が縮まることにより、下流の石炭消費企業は、国内炭と輸入炭をめぐって選択肢が増え、収益の余地が広がるだろう。

　（煤炭炭 2月22日）