国家統計局が2月22日に発表した《2012年国民経済社会発展統計公報》によると、2012年の中国の原炭生産量は36.5億トン、前年比3.8％の増加となったが、伸び率は6年ぶりの最低となり、2011年に比べ4.9ポイント、2008年に比べても0.3ポイント下がった。

　一方、主要石炭消費産業の生産量の伸び率も下がっている。中国煤炭市場網のモニタリングによると、2012年の主要石炭消費産業の製品の中で、化学肥料の伸び率は若干上昇したが、それ以外の製品の伸び率はすべて下がった。発電量は4兆9,377.7億kWhで、伸び率は4.8％、うち火力発電の発電量は3兆8,554億kWh。伸び率は0.6％で、2011年に比べ14.2ポイント、2008年に比べても1.9ポイント下がった。

　2012年の粗鋼生産量は7億1,716万トン、伸び率は4.7％で2011年に比べ2.6ポイント下がった。鋼材生産量は9億5,317,6万トン、伸び率は7.6％で前年を2.3ポイント下回った。セメント生産量は22.1億トン、伸び率は5.3％で、前年比5.5ポイント低下した。化学肥料生産量は7,296万トン、伸び率は10.1％で、前年を12ポイント上回った。

　国家統計局のデータが示すように、2012年に中国の主要エネルギー多消費産業の生産量の伸び率がいずれも鈍化し始め、原炭生産と火力発電が低成長時代に入っている。

　（国家統計局 2月25日）