ロシアの天然ガス大手Gazpromは、2013年末までに中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で天然ガス売買契約にこぎつける意向である。先日、両社の責任者が会談を行った。

　Gazpromの発表によると、「両社は東ルートのパイプラインによるロシア天然ガスの輸送に関して交渉を急ぐとともに2013年末までに売買契約に調印するよう努めることに同意した」。

　需要の低下や欧州市場の市場監督圧力が大きくなる中、Gazpromはアジア市場へ輸出拡大を模索中である。この数年、ロシアは中国とガス供給で合意に達することを求めてきたが、双方の間には価格やルートをめぐって隔たりがあり、交渉は未だに大きな進展を遂げることが出来ていない。Gazpromの発表によると、両社は供給量や供給開始時期などガス供給の基本パラメータについては確認した。Gazpromは中国に年間680億m3の天然ガスを輸出することになる。

　また、GazpromとCNPCは、Gazpromが建設を計画しているウラジオストックの液化施設から中国にLNGを輸出する可能性についても討議した。

　（中国石化新聞網 2月28日）