トルクメニスタンのアム河天然ガス事業と国営コンツェルン・トルクメンガスの2つのガス源から中国国内への天然ガス供給量はすでに累計500億m3に達している。アム河天然ガス事業は第2西気東輸パイプラインの主要ガス供給源であり、中国とトルクメニスタンの最大エネルギー協力事業として2009年12月に稼動した。

　アム河地区の天然ガスはウズベキスタン、カザフスタンを横断する中央アジア天然ガスパイプラインによって中国の第2西気東輸パイプライン網につながり、長江デルタ、珠江デルタの沿線都市の4億人余りに供給される。うちアム河事業からの供給は151億m3、トルクメンガスからの供給が349億m3。これは中国国内の天然ガスの半分に相当し、標準炭換算で1.2億トンの石炭を節約して、二酸化炭素2.1億トン、粉塵164万トン、二酸化硫黄228万トンの排出を削減したことになる。1日当たりのアム河事業からのガス輸送量は1,600万m3、トルクメンガスからの供給は5,500万m3で、合計約7,000万m3の天然ガスが中央アジア天然ガスパイプラインにより中国へ送られている。

　アム河天然ガス事業第2処理施設の建設が目下整然と進められており、今年末には2組の装置が完成、稼動する見通しである。

　（中国網 3月25日）