風力発電の大規模な系統連系は世界的な難題であり、中国だけでなく、アメリカ、ドイツ、スペイン、デンマークでも、程度の差はあれ、いずこも風力発電の機会損失電力問題に直面している。現在、中国の風力発電は余りにも急速に発展して、電力グリッドの建設スピードをはるかに超えており、資源開発を重視し市場を軽視する状況が生じている。

　専門家は、風力発電の機会損失電力問題を打開するには、遅れを取っている広域送電線の許認可と建設の問題を解決し、一群の広域送電プロジェクトと電力グリッド接続プロジェクトの建設を加速することが急務であると提言する。

　様々な難題を抱えながらも国家電網公司は新エネルギー発電の系統連系に全力で取り組んでいる。2012年末時点で国家電網公司所轄の風力発電系統連系容量は5,676万kWに上り、規模が世界で最も大きく、発電量の増加スピードが最も急速な電力グリッドになっている。風力発電は中国にとって3番目に大きい電源であり、エネルギー構造の最適化や省エネ・排出削減の促進に対する効果はますます顕著になっている。

　（亮報 4月3日）