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【新エネルギー】

中国PV企業の苦境はさらに5、6年続く (13/04/03)
2013/4/11
中国【新エネルギー】

 第8回中国太陽エネルギー利用大会が3月31日、山東省済南市で開催され、太陽光発電の最大手サンテックの破産と太陽光発電産業の展望が焦点になった。大会に出席した業界関係者は、中国の太陽光発電企業の苦境はさらに5、6年続き、太陽光発電産業の見通しは依然として未知数であると述べた。皇明、力諾瑞特、英利など有名企業の出席者も、ここ2年、ソーラー企業が苦境にあることを認めた。

 山東力諾太陽能電力の劉建力営業総監は、サンテックの破産は意外なことではなく、太陽光発電をめぐる国内外の環境に関わるものであると述べた。2012年の世界の太陽光発電設備生産能力は60GW(1GWは10億W)に上ったが、需要はわずか35GWで、生産能力は深刻な過剰を来たしている。中国の2012年の生産量は23GWであったが、国内の設置容量はわずか4.5GWで、国際市場、特に世界の75%を占める欧米市場に過度に依存している。2011年以降、欧米等の諸国は中国のPV製品に「反ダンピング・反補助金」調査を提起し、中国の輸出は大きな試練に直面した。

 英利山東公司の劉佳高級経理は、中国の太陽光発電企業の復興を図るには、産業チェーンの延伸が必須であるとの見方を示す。製品の製造から、末端の応用をも兼ねる方式に転換しなければならない。また、中国企業はブランドの推進を重視する必要がある。

 劉佳高級経理は、国家発展改革委員会が近く公布する《分散型太陽光発電所補助標準》に大きな期待を示す。同氏の見るところでは、分散型太陽光発電を中国国内で推進することは太陽光発電の過剰生産能力を消化する上で有効である。

 業界関係者は依然として太陽光発電産業を前途有望であると見ているが、劉佳高級経理は中国の太陽光発電企業の苦境はさらに5、6年は続くと予想している。業界の大型再編が未だ完了せず、潜在市場の掘り起こしにはまだまだ時間がかかるからである。

 (全球五金網 4月3日)