4月6日、中国国家能源委員会専門家諮問委員会主任であり、元国家能源局長の張国宝氏はボアオアジアフォーラムの「シェールガス革命：需給構造を一変する新たな力」と題するサブフォーラムにおいて次のように表明した。

　未来のシェールガス開発では水圧破砕の代わりに液化二酸化炭素を使用するという新たな構想を採用して環境に対する影響を低減すべきである。しかし、中国の国情から見て、炭層ガス開発にもっと力を入れる方がシェールガスよりは経済的である。なぜなら炭層ガス開発技術は相対的に成熟しており、シェールガスよりも採掘が簡単だからである。

　米国では先に炭層ガスを開発し、その産業化の後でシェールガスを開発した。中国は石炭資源が極めて豊かであり、米国に匹敵する世界最大の石炭埋蔵国の一つである。米国で出来たことは中国でも出来る。中国には極めて厚い炭層があり、制度さえ妥当であれば、炭層ガスの開発はシェールガスよりもはるかに容易であり、しかもより大きなポテンシャルを備えている。

　（中国能源網 4月7日）