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中国
【石炭】

第1四半期も中国の石炭輸入量が大幅増 (13/04/12)
2013/4/18
中国【石炭】

 今年第1四半期の中国の石炭輸入は8,000万トンで、前年比30.1%増加した。新たな年間石炭輸入契約の締結に伴い、次の第2〜第4四半期においても石炭輸入が大幅に増加することになり、特に沿海地区は今月、石炭輸入のブームを迎える。大量の輸入炭が中国国内市場に流入して、中国の石炭企業の経営が圧迫され、国内海運費も低下傾向にある。南方の沿海部だけでなく、東北や内蒙古、河北省沿海部でも大量の石炭が輸入されており、そのため北方港湾における実際の石炭取引価格は長期間の低迷が続いている。

 中国国内の大手発電企業はいずれも石炭調達コストを引き下げるため、今年の輸入炭調達量を増やすことを計画している。例えば、華能集団は昨年700万トンの石炭を輸入したが、今年は3,000万トン輸入する計画である。昨年1,100万トン輸入した国電集団も今年は3,000万トン以上輸入する計画である。大唐集団も今年の輸入を増やす計画である。また、石炭大手の神華集団は昨年2,400万トン輸入したが、今年は若干増やすことになる。

 輸入炭の増加によって北方港湾の石炭取引価格は著しく抑えられ、今では昨年の最低水準を下回っている。発熱量5,500キロカロリーの一般炭はトン当たり605元で買い入れることが出来る。採掘コストと流通コストに基づいて試算すると、中国国内の大手石炭企業にはまだ小さいながらも収益の余地があるが、採掘コストの相対的に高い石炭企業はすでに生産を維持することが難しくなっている。今年第1四半期に環渤海地区の発熱量5,500キロカロリーの一般炭価格はトン当たり20元下がったが、第2四半期も価格に大きな変化はなく、小幅の下落もあると予想される。

 (中国煤炭報 4月12日)