国家能源局が発表した最新統計によると、今年第1四半期の電力使用量は前年同期比4.3%の増加に止まり、特に3月の前年同月比の伸び率はわずか2%であった。昨年末に3ヵ月連続で6%を超えた伸び率に比べると、今年初頭の電力使用量は「寒の戻り」に遭っている。 電力使用量は経済状況を反映する「バロメーター」であり、電力使用量の伸びが鈍化していることは、中国経済の回復が依然として緩慢であることを示している。電力使用構造を見ると、中国の電力需要は依然として工業、とりわけエネルギー多消費の重工業に高度に依存している。経済の減速期にはエネルギー多消費産業の成長が一番先に下がり、しかも低下の幅が大きいのが通例である。なぜなら、エネルギー多消費産業は電力の大口需要家であり、電力使用の下落幅に対する波及も大きいものになるからである。 しかし、その一方では、電力使用量の鈍化は中国が省エネ・排出削減や過剰生産能力の淘汰を進める上で必然的なプロセスになり、チャンスを捉え、産業構造調整を加速することで、電力使用量において工業用電力が余りにも大きい比重を占めている状況を改めるべきである。電力使用の「量」とともに「質」の変化についても重視しなければならない。持続可能な電力使用の道を歩むことこそが今後の発展の方向性になる。 (新華08網 4月24日)
国家能源局が発表した最新統計によると、今年第1四半期の電力使用量は前年同期比4.3%の増加に止まり、特に3月の前年同月比の伸び率はわずか2%であった。昨年末に3ヵ月連続で6%を超えた伸び率に比べると、今年初頭の電力使用量は「寒の戻り」に遭っている。
電力使用量は経済状況を反映する「バロメーター」であり、電力使用量の伸びが鈍化していることは、中国経済の回復が依然として緩慢であることを示している。電力使用構造を見ると、中国の電力需要は依然として工業、とりわけエネルギー多消費の重工業に高度に依存している。経済の減速期にはエネルギー多消費産業の成長が一番先に下がり、しかも低下の幅が大きいのが通例である。なぜなら、エネルギー多消費産業は電力の大口需要家であり、電力使用の下落幅に対する波及も大きいものになるからである。
しかし、その一方では、電力使用量の鈍化は中国が省エネ・排出削減や過剰生産能力の淘汰を進める上で必然的なプロセスになり、チャンスを捉え、産業構造調整を加速することで、電力使用量において工業用電力が余りにも大きい比重を占めている状況を改めるべきである。電力使用の「量」とともに「質」の変化についても重視しなければならない。持続可能な電力使用の道を歩むことこそが今後の発展の方向性になる。
(新華08網 4月24日)