国家電網公司からの情報によると、中国の特高圧（UHV）直流送電技術は大きな打開を遂げた。中国は世界で初めて1100キロボルト直流送電技術の掌握に成功し、送電容量と送電距離を大幅に引き上げた。

　国家電網公司の技術研究員は1000回以上に上る放電衝撃テストを行った上で、1100キロボルトDCUHV送電線の外部絶縁パラメータを得た。絶縁技術はUHVのコアテクノロジーの一つである、電圧が高くなればなるほど絶縁の所要条件も高くなる。今回の技術的打開は中国が1100キロボルトDCUHV送電線の技術的難題を克服したことを示している。さらに技術研究員はコンバータバルブの設計・製造、設備の絶縁、導線の選定など一連のコアテクノロジーでも打開を遂げた。

　今回の研究成果がUHV送電線の建設に応用されると、現在稼動中の800キロボルトDCUHV送電線の容量は1,375万kWに拡大し、送電距離も大幅に伸びる。中国はこの1100キロボルト直流送電技術を応用して、2020年までにUHV送電線5本を建設する。年間送電量は3,000億kWhを上回ることになる。

　（中国能源網 4月23日）