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中国
【石油・天然ガス】

日中韓の石油・天然ガス分野における協力に大きな可能性 (2007/12/18)
2007/12/20
中国【石油・天然ガス】

 日中韓3国はいずれも東北アジアの主要経済主体であり、石油・天然ガスの消費、輸入大国でもある。石油・天然ガスの輸入に関しては3国の間に一定の競争もあるが、買い手として利害を共有する面もある。3国間の相互補完の必要性と可能性は次第に強く認識されるようになっており、今後3国の協力は大きな可能性を秘めている。

 例えば、海外石油・天然ガス資源の共同開発、長期的、安定的なLNG輸入ルートの開拓、石油・天然ガス価格の変動によるリスクの回避や自動車用代替燃料の開発など、幅広い協力が期待される。エネルギーセキュリティは3国の協力の出発点になるだろう。中国は日本と韓国にとって重要な石炭供給国であり、一方、中国は先進的な新エネルギー技術や省エネ技術を必要としている。省エネ、市場の運用、備蓄などの面でも様々なノウハウが必要である。

 また、省エネと環境保護も3国の現段階における石油・天然ガス協力の重点になる。エネルギー多消費工業の省エネ、産業廃棄物の回収利用と無害化処理、資源循環利用型社会の建設といった分野で協力を展開すれば、東北アジアにおいて3国は低公害で持続可能な生存と発展の空間を共有することが出来る。

 日中韓の石油・天然ガス分野における協力はそれぞれの国においても重視されるようになっており、様々な試みがなされている。日本はアジアエネルギー機構(AEA)の設立を提唱し、韓国は東北アジア経済センター推進委員会を設けている。中国もまた東北アジアのエネルギー協力の重要性に対する認識を深め、様々な活動に参加している。

 日中韓3国の巨大な石油消費市場には世界の投資家も注目しており、3国とも外国からの投資は拡大傾向を示している。日中韓の石油・天然ガス分野における協力は国際石油・天然ガス市場の安定にも大きく寄与するだろう。

 (中国石油新聞中心 12月18日)