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中国
【石炭】

山西省が大量の石炭を輸入 (13/05/03)
2013/5/16
中国【石炭】

 中国最大の石炭生産省である山西省が今や大量の石炭を輸入している。今年第1四半期の山西省の石炭輸入は前年同期に比べ3割半増加した。一方、山西省の石炭輸出には大幅な減少が生じ、前年同期に比べ4割近い減少となっている。

 太原海関の最新統計によると、今年第1四半期の山西省の石炭輸入は119万トン、前年同期比35.2%増えた。輸入額は9,000万ドルで、14.6%増えた。一方、石炭輸出は28.3万トン、前年同期比38.4%減少し、輸出額は5,000万ドルで前年同期比45.1%下がった。

 山西省は中国最大の石炭生産省であり、中国建国以来、山西省の原炭生産は累計140億トン、省外への移出量は100億トンに上り、各省の石炭対外移出総量の70%を占める。

 業界関係者の分析によると、輸入炭価格が国産炭価格よりもはるかに低いため、企業は国産炭の購入を望まず、輸入炭を選択するようになっていることに加えて、世界的な石炭市場の軟調が深刻な供給過剰をもたらし、山西省の石炭輸出と石炭輸入が逆転することになった。

 太原石炭交易センターの曲剣平所長の分析によると、中国の石炭市場価格には下落が生じてはいるが、国際石炭市場価格も下落を続けており、そのため国内外の価格に逆転がもたらされ、石炭輸入の急速な増加が進んでいる。曲剣平所長は、今年4月から中国沿海地区は再び石炭輸入ブームを迎えており、今年の石炭輸入は3.5億トンを超えるかもしれないと予想する。

 山西省発展改革委員会マクロ研究院の王宏英院長は、政府が生産能力の調整を強化するとともに、国際・国内石炭市場の中長期予警報の仕組みを速やかに確立して需給関係に対する判断能力を高め、同時に石炭価格制度の改革を深化させて流通過程のコストを減らし、国内炭の市場競争能力を向上させなければならないとの考えを示している。

 (中国新聞網 5月3日)