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【石炭】

国際化を深める中国石炭産業 (13/04/19)
2013/4/25
中国【石炭】

 中国石炭企業国際化シンポジウムが4月17日、北京で開催された。2012年に中国は2.89億トンの石炭を輸入して、世界の石炭貿易量の20%を占めた。また、エン鉱集団や山東能源集団など中国石炭企業の海外開発も極めて大きな進展を遂げている。中国煤鉱機械装備有限公司や鄭州煤鉱機械集団など大手炭鉱機械メーカーは炭鉱総合採掘設備をロシア、ドイツ、インド等に輸出している。中国の石炭産業の国際化は徐々に深まりつつある。

 中国煤炭科工集団はベトナム、インドネシア、ウズベキスタン、イラン、トルコ、バングラデシュ、ナイジェリアなど30ヵ国余りの国において、露天掘り炭鉱、選炭施設、発電所など40件余りの事業を請け負っている。中国煤炭地質総局は、モンゴル、オーストラリア、ロシア、インドネシア、ベトナム、パキスタンなど20ヵ国余りで100件以上の石炭探査事業を実施し、100億トン余りの石炭資源を確認した。エン鉱集団は中国の海外石炭開発の先駆者であり、海外に53億トンの石炭資源埋蔵量を擁し、2012年の海外石炭生産量は2,260万トンに達した。中国神華海外開発投資有限公司はすでにインドネシア南スマトラ石炭電力一貫事業を完成させ、また、オーストラリアのサウスウェールズ州において獲得した探鉱権の投資額は累計7億豪ドルに上り、2016年には最初の露天掘り炭鉱が生産を開始する見通しである。

 中国石炭企業国際化シンポジウムにはロシア、モンゴル、カナダ、オーストラリア等の諸国からも代表が参加し、各国の石炭分野の投資状況について説明した。

 (中国煤炭報 4月19日)