中国石油天然ガス集団(CNPC)はブラジルの石油会社Barra Energia Petroleoe Gasを20億ドルで買収する方向で交渉を進めており、早ければ今月中に合意に達する。

　Barraにはエネルギー産業のプライベート・エクイティ・ファンドFirst ReserveとRiverstone Holdingsが10億ドルの共同出資を行っている。また、Barraはその他のファンドから2億ドルの出資を得ている。Barraはブラジル最大のオフショア油田開発事業に参加しており、うちBS-4油田開発区の持ち株は30%，BM-S-8油田の持ち株は10％になる。この2件の開発事業の石油埋蔵量は少なくとも500億バレルに上る。

　ちょうどCNPCは《ラテンアメリカにおけるCNPC》というレポートを発表し、1993〜2012年のラテンアメリカ地区における事業業績を明らかにしたところである。CNPCラテンアメリカ支社の葉先灯社長によると、ラテンアメリカ地区はCNPCが最も早い時期に石油・天然ガス協力を展開したエリアであり、1993年には公開入札によりペルーのタララ油田第7ブロックの開発権を得た。これは中国の石油企業が国際入札により獲得した初の油田開発事業になる。その後20年、CNPCは投資範囲をベネズエラ、エクアドル、コスタリカなどに拡大してきた。

　（北京商報 5月9日）