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中国
【原子力】

中国には内陸部において原子力発電所の適切な建設と利用を行う能力あり (13/05/12)
2013/5/12
中国【原子力】

 中国原子力学会理事長であり中国工程院院士である李冠興氏を初めとする中国科学院の院士6名が岳陽において原子力発電知識普及活動を展開し、原子力発電所の周辺環境に対する影響や安全確保等の問題について説明した。李冠興氏は、原子力発電の安全性の問題について、各原子炉に深刻な炉芯損壊事故が起こる確率は10万分の1以下であり、大量の放射性物質漏洩事故の確率は100万分の1以下であるとした。また、中国工程院院士で秦山原子力発電所第2期プロジェクトの総設計師でもある葉奇臻氏は、実験データを引用して原子力発電所周辺への放射はレンガ家屋よりも低いと指摘した。

 院士連の説明によると、中国政府は原子力発電所の安全性を極めて重視しており、特に日本の原発事故以降、原子力発電所の建設ペースを適度に落としていた。2011年、政府は原子力発電所に対する全面総合検査を行ったが、その結果、中国の運転中及び建設中の原子力発電所は中国の現行の原子力発電安全法規及び国際原子力機関の最新基準の要件を満たしており、安全と品質が保障されていることが明らかになった。現有の技術条件から見る限り、原子力発電は安全であり、中国には内陸部において原子力発電所の適切な建設と利用を行う能力を有している。

 なお、院士6名は湖南省の長沙や益陽などでも原子力発電の科学知識普及活動を展開する。

 (湖南日報 5月12日)