国家発展改革委員会(NDRC)は先日、中国煤炭工業協会をソースとする報告書を発表した。この報告書の予測によると、2008年、石炭の需給は全体として平衡するが、年度のほとんどを通して石炭純輸入が常態化する。

　中国能源網の韓暁平氏によると、鉄道建設は石炭輸送需要の増加にはるかに追いつかず、鉄道輸送は、中国の石炭産業にとって、今後も長期にわたってボトルネックであり続ける。一方、インドネシア、ベトナム等の諸国は石炭採掘コストが低く、これら諸国から海運によって珠江デルタに直接輸送した方が経済的にも採算が良いのである。

　こうしたところから、中国は世界最大の石炭生産国でありながらも、来年は石炭純輸入がさらに構造化することになろう。

　（中国煤炭資源網 12月18日）