中国初の炭層ガス自動車による輸送網の建設がスタートした。これにより炭層ガス自動車の実用化が進むだろう。

　この輸送網は、晋煤集団山西晟光物流有限公司、中国煤層気有限公司、第四方物流（北京）有限公司が共同で建設する。

　山西省晋城では、すでに炭層ガス自動車の普及が始まっており、晋城煤業集団傘下の泌水藍炎煤層気有限責任公司による炭層ガスの圧縮ガス(CNG)は晋城で商用運営が展開されている。晋城市では2,000台余りのバスやタクシーが「炭層ガスタンク」を装備している。

　CNG自動車による炭層ガス輸送は液化ガスやパイプラインによる輸送に比べ、建設期間が短く、コストが安い。炭層ガストラックが登場すれば、炭層ガス自動車輸送網の建設も本格化し、物流コストを引き下げられるだけでなく、過積載の問題も解決が可能になる。

　山西晟光物流有限公司筋によると、同社は来年、大型炭層ガストラックを1,000台増やし、大型ディーゼルトラック2,000台を炭層ガス用に改造して、炭層ガスを年間3億m3消費し、20万トンの軽油を節約する。

　炭層ガス自動車輸送網は山西省の省都である太原を中心に、銀川、石家荘、北京、フフホト、西安、鄭州に放射する形になる。まず、山西省に20軒のガス補給ステーションを建設することになる。

　（中国石化新聞網 12月20日）