中国のバイオ燃料は研究と開発に出遅れ、第12次５ヵ年規画期を通して、発展は相対的に緩慢である。中国の石油対外依存度の上昇や国際原油価格の高止まりによって、バイオ燃料は関心の焦点になりつつある。2020年には先進諸国の燃料全体の中でバイオ燃料の占める比重は平均8％に上昇し、途上国では6％に上昇すると予想される。さらに2030年には先進諸国では12％に、途上国では8％に上昇するだろう。したがって、全体的に見てバイオ燃料の展望は比較的楽観できる。現段階における中国のバイオ燃料発展をめぐっては、弱い価格競争力、低い企業収益、不安定な原料供給、打開を遂げていないコアテクノロジーといった種々の問題が存在している。

　中国のバイオ燃料は様々な原料に適した技術を採用し、回収率を高め、総合利用を展開し、酵素触媒技術等の方式を採用して技術水準を高め、原料コストを引き下げ、もって未来のバイオ燃料市場のための準備をしておかなければならない。同時に、「企業＋基地＋農家」の経営モデルを採用して、安定した原料供給源を確保すべきである。また、「産学研」複合方式や海外の先進的なバイオ製油の設備と技術を導入して、速やかにコアテクノロジーを把握し、高付加価値のバイオ燃料製品を開発して、バイオ燃料の収益性を高めなければならない。

　（捜狐焦点網 5月17日）