中国で石炭輸入が最も大きい通商口である中国・モンゴル策克通商口の今年の原炭輸入は8割以上減少している。

　策克通商口では以前、1日600〜700台のトラックが行き来していたが、今は石炭を輸送するトラックは1日わずか数十台、原炭輸入は4,000〜5,000トンで、輸入量は8割以上減少している。

　中国国内の鋼材やコークス等の市場低迷やモンゴルの石炭山元価格高騰が影響して、今年以降、策克通商口の輸入炭は販売不振になり、数百万トンの石炭が山積みになっている。原炭輸入企業は赤字になり、原炭輸入に徐々に後ろ向きになっていることが、策克通商口の原炭輸入の減少を招いている。同地の石炭輸入企業は以前の十数社から今では3、4社に減っている。

　（煤炭網 5月20日）