今年1〜4月の内蒙古自治区の石炭輸入は546.6万トン、前年同期比0.8％の微増に止まった。輸入額は4.5億ドルで、6.3％下がった。平均輸入価格はトン81.7ドルで、8.1％下落した。8割以上は国境小額貿易の形で輸入されており、輸入量は469.2万トン、0.4％の減少になり、同時期の内蒙古自治区の石炭総輸入量の85.8％を占めた。輸入先別ではモンゴルが第1位で、472.8万トン、2.9％増となり、同時期の内蒙古自治区の石炭総輸入量の86.5％を占めた。カナダからの輸入は30.1万トン、4.3倍に増え、オーストラリアからの輸入は、昨年同期はゼロであったのが24.5万トンになった。カナダは内蒙古にとって新たな石炭輸入先になっている。

　中国の輸入炭市場は、輸入企業が多く、規模が小さく、構造的に乱雑で分散している。石炭輸入契約の多くは短期契約であるため、中国国内の石炭市場の変動を激化する場合もあり、中国の石炭産業に対して一定の影響を及ぼす。企業が投資、経営支配、長期契約などの形で海外の石炭資源を獲得するよう奨励するとともに、国内石炭企業が国際協力に参加して、国内市場に安定的な供給源を提供するよう奨励しなければならない。

　（煤炭網 5月16日）