カザフスタンはバクー・トリビシ・ジェイハン石油パイプライン向けに原油を輸送する準備を進めている。同国大統領ナザルバーエフがトルコ大統領ギュルとの会談後に表明した。

　カスピ海におけるカザフスタンの港湾が完成した後、タンカーでバクー・トリビシ・ジェイハン石油パイプラインに原油を輸送することになる。

　ナザルバーエフは、アゼルバイジャンの石油だけではバクー・トリビシ・ジェイハン石油パイプラインへの供給を完全に賄うことは出来ず、このパイプラインにカザフスタンの原油を供給しないのは一種の資源浪費だと述べた。カザフスタンが同パイプラインに輸送する原油量については明らかにしなかった。

　一方、トルコ大統領ギュルは、アゼルバイジャンとカザフスタンとの間で、バクー・トリビシ・ジェイハン石油パイプラインへの原油輸送に関してすでに合意が出来ていることを明らかにした。

　現在、アゼルバイジャンのカスピ海油田の原油はこのパイプラインによりグルジアを経てトルコのジェイハンに輸送されている。

　(中国油気管道網 12月19日)