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【省エネ・環境】

中国のPM2.5モニタリングの展開に一部遅れも (13/07/04)
2013/7/8
中国【省エネ・環境】

 環境保護部は、今年末までに113の環境保護重点都市並びに地区級市クラスの環境保護模範都市において、PM2.5も含む6項目の指標のモニタリングを行うとともにモニタリング情報を公開すると発表した。しかしながら、大気質モニタリング設備の入札を未だに執行していない都市もあり、PM2.5モニタリングの実施作業は遅れを取っている。

 全国PM2.5モニタリングの「3段階」戦略が発表されたのは2011年末の全国環境保護大会。そして、2012年には北京・天津・河北地区、長江デルタ、珠江デルタなど重点エリア及び直轄市と省政府所在都市でPM2.5のモニタリングが展開された。2013年には113の環境保護重点都市並びに環境保護模範都市においてモニタリングを展開し、2015年には333の地区級市以上の都市においてモニタリングを展開する。今年は第2段階モニタリングの実施過程にある。

 今年3月、大気質の新標準に関わる第2段階モニタリングの実施方案が公布されたが、進捗度は各地で依然バラツキがある。環境保護部のデータによると、北京・天津・河北地区、長江デルタ、珠江デルタなど重点エリアや直轄市及び省政府所在都市など74都市の496のモニタリングスポットはすでに新しい大気質標準に基づいてモニタリングを展開している。また、113の環境保護都市の大部分はPM2.5モニタリング設備の入札を終え、前倒しで設備の設置を進め、試験運用を行っている都市もある。しかし、一部の都市は未だに大気質モニタリング設備の入札を行っておらず、モニタリング作業の進捗は全体的に遅れている。

 環境保護部は通達の中で、モニタリング設備の入札を未だ行っていない都市に対し、資金を準備して、所定期間内に設備の入札、設置、試験運用や情報公開等の作業を完了するよう求めた。また、2012年中にモニタリング設備の設置を終えた37都市に対し、国のモニタリングネットワークに接続するとともに大気質モニタリングデータをリアルタイムで公開するよう求めた。その他の都市に対しても、10月末までに国家環境大気質モニタリングネットワーク並びに中国環境モニタリング総ステーションネットワークに接続するとともに、第2段階における都市モニタリングデータのリアルタイムの公開を確保しなければならないとした。

 (中国広播網 7月4日)